【2月17日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)は17日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第25シードのカロリーナ・ムチョバ(Karolina Muchova、チェコ)が1-6、6-3、6-2の逆転で第1シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)を破った。

 第1セットをあっさり落とした段階では、敗退が濃厚にみえたムチョバだったが、メディカルタイムアウトから戻った後に別人のようなプレーを披露し、見事な逆転で一気に準決勝進出を決めた。次はジェニファー・ブレイディ(Jennifer Brady)とジェシカ・ペグラ(Jessica Pegula)の米国勢対決の勝者と決勝の切符を争う。

 ベスト8に入った2019年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)を上回り、四大大会(グランドスラム)では自己最高の4強入りを果たしたムチョバは、「第1セットが終わった段階では、相手にほとんどミスもないし、ちょっとしたパニックになりかけていた」と明かした。

「すごく厳しい展開で、少しコートで冷静さを失って、頭がぐるぐるしていたから、一息入れることにした」としたムチョバは、「それが良い方へ転んだ。何とか巻き返そうと思って、第1セットのような長いラリーにならないように、早い展開を心がけたのがうまくいった」と明かした。

 一方で敗れたバーティは、1978年のクリス・オニール(Chris O'Neil)氏以来43年ぶりとなる、オーストラリア出身選手の全豪シングルス制覇を狙っていたが、準々決勝で夢を打ち砕かれた。(c)AFP