■ボランティアでも接種できるよう訓練

 公的な国民保健サービス(NHS)は臨時のワクチン接種会場を数千か所開設。大聖堂や寺院、サッカー競技場、ロンドンのローズ・クリケット競技場(Lord's cricket ground)などのスポーツ施設も会場となった。

 予防接種の実施には開業医も動員されている他、ボランティアでも接種できるよう訓練が行われている。

■国民への積極的な呼び掛け

 エリザベス女王(Queen Elizabeth II、94)と夫のフィリップ殿下(Prince Philip, Duke of Edinburgh、99)は1月初旬に1回目のワクチン接種を受けた。チャールズ皇太子(Prince Charles、72)と妻のカミラ夫人(Camilla, Duchess of Cornwall、73)も今月、接種を受けた。

 有名人もワクチン接種を受けるよう国民に呼び掛けている。歌手のエルトン・ジョン(Elton John)氏(73)氏や俳優のマイケル・ケイン(Michael Caine)氏(87)氏らはNHSの広告に参加している。

■今後の問題

 一方で、新型コロナウイルスによる打撃が白人より大きい黒人、アジア系、他の人種・民族少数派(BAME)のワクチン接種率は低い。王立一般医学会(Royal College of GPs)は今月、アジア人がワクチン接種を受ける見込みは白人の47%にとどまるとするデータ分析を発表した。その理由として挙げられているのが、オンラインの反ワクチン運動だ。新型コロナワクチンにはブタの成分が含まれているという偽情報もある。 

 また、英国でワクチン接種を行うペースは、ワクチンの供給量によっても変動している。

 ファイザーとアストラゼネカは1月、EUに対して、ワクチンの製造上の問題のために当初約束していた供給スケジュールに遅れが出ると伝えている。(c)AFP/Anna MALPAS