【2月16日 AFP】(更新)韓国の情報機関は16日、北朝鮮のハッカーらが、新型コロナウイルスのワクチンや治療の技術に関する情報を狙い、米製薬大手ファイザー(Pfizer)のコンピューターシステムへ侵入を試みたと明かした。報道各社が伝えた。

 ハ・テギョン(Ha Tae-keung)議員は記者らに対し、情報機関から「北朝鮮がサイバー攻撃でファイザーをハッキングし、新型コロナワクチンと治療関連の技術を入手しようと試みたとの報告を受けた」と述べた。

 隣国中国で最初に確認され、今では世界中に広がり200万人以上が犠牲になった新型ウイルスの流入を阻止するため、北朝鮮は昨年1月に国境を封鎖。

 金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)総書記は、自国には感染症例はないと繰り返し主張しているが、外国の専門家らはこれを疑問視している。

 北朝鮮は、数千人規模の精鋭サイバー部隊を使い、韓国などの企業や機関、研究者らにサイバー攻撃を仕掛けてきたことで知られる。(c)AFP