【2月16日 CNS】中国北京市と黒竜江省(Heilongjiang)ハルビン市(Harbin)を結ぶ京哈高速鉄道が先月22日に開通した。マイナス40度の環境で時速350キロの安定走行が可能な「復興号(Fuxinghao)」CR400BF-G型が北京朝陽駅とハルビン西駅との間を駆け抜け、北方の極寒地帯に高速鉄道網を広げた。

 CR400BF-G型は国営企業の中国国家鉄路集団が開発し、「G」は寒冷地仕様を意味している。クロムモリブデン合金のボルトとナットを使い、ブレーキは自動凍結防止機能を持ち、給排水管などの機器は防寒素材で覆っている。定員は576人で全長209メートル、幅3.3メートル、高さ4メートル。ファーストクラスはシートの間隔を116センチに拡大し、車内の照明は自動モード、夜間モード、スリープモードなど複数を備え、車内にはWi-Fiを完備している。

 復興号の整備士、董益永(Dong Yiyong)さんは「CR400BF-G型は車両の下部やトイレ、洗面台の間に配管凍結防止装置を増やしており、車体を暖かくすることにもつながっています」と説明。運転士の陳威(Chen Wei)さんは「レバーが1つだけなので、操作がしやすい。初期の復興号はレバーが2つあり、両手で操作が必要だった。今は片手で発進もブレーキもできます」と話す。

 4号車は障害者専用車両になっており、車掌の劉洋(Liu Yang)さんは「車両内には車いす保管エリアを設けています。座席にはシートベルトを付け、緊急用のSOSボタンもあります。乗客がボタンを押せば乗務員がすぐに駆けつけます」と説明する。

 また、車内には運転室と各車両を結ぶインターホンを設置。緊急時に運転手と乗客が直接通話することが可能で、乗客の安全確保に役立てようとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News