【2月15日 AFP】インド南部タミルナド(Tamil Nadu)州の警察は14日、生後8日の赤ちゃんがサルに自宅の屋根から投げ落とされて死亡したとみられる出来事で捜査を進めていると明らかにした。

 AFPの取材に応じた警察官によれば、タミルナド州で13日、自宅で眠っていた双子の赤ちゃんが複数のサルに襲われた。

 赤ちゃんの泣き声を聞いて寝室に来た母親は、サルに連れ去られる双子を見て悲鳴を上げ、急いで外のテラスに出たところ、屋根の上に数匹のサルと赤ちゃん2人がいるのを見たという。

 母親の悲鳴を聞いて集まって来た近所の人たちが赤ちゃんたちを取り返そうとしたところ、サルが赤ちゃん1人を屋根の上に落とし、もう一方の赤ちゃんを宙に放り投げた。その赤ちゃんは排水溝に落ちて亡くなったと警察官は語った。もう一人の赤ちゃんは命に別条はない。

 サルが人を攻撃したり、食べ物を盗んだりすることはあるが、子どもをさらう事例はごくたまにしか起きない。2年前には、インドのオディシャ(Odisha)州の民家で蚊帳の中で寝ていた赤ちゃんがサルにさらわれ、その後、遺体で見つかる事例が起きている。(c)AFP