【2月15日 AFP】全豪オープンテニス（Australian Open Tennis Tournament 2021）は14日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ（Novak Djokovic、セルビア）は7-6（7-4）、4-6、6-1、6-4で第14シードのミロス・ラオニッチ（Milos Raonic、カナダ）を下し、四大大会（グランドスラム）通算300勝を達成して準々決勝に進んだ。

　世界ランキング1位のジョコビッチは、フルセットの末テイラー・フリッツ（Taylor Fritz、米国）を退けた12日の3回戦で腹部を負傷し、タイトル防衛に暗雲が垂れ込めていた中でコートに上がると、無観客のロッド・レーバー・アリーナ（Rod Laver Arena）でラオニッチに勝利。

　第6シードのアレクサンダー・ズベレフ（Alexander Zverev、ドイツ）が待つ準々決勝へと駒を進めたが、試合後にはグランドスラムでなければ棄権していたと話した。

　ジョコビッチは、「この試合に関しては基本的に何の準備もできなかった。テイラーとの試合後は全ての時間を回復と自分を戦える状態にするために費やした」と明かし、「グランドスラム以外のトーナメントだったら途中リタイアか棄権だっただろう。きょう試合の3時間前にウオームアップを終えるまではプレーできるのか分からなかった」と話した。

　グランドスラムのシングルス通算300勝は、同362勝のロジャー・フェデラー（Roger Federer、スイス）に次ぐ史上2人目の快挙となった。(c)AFP