【2月14日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)は14日、男子シングルス4回戦が行われ、予選勝者のアスラン・カラツェフ(Aslan Karatsev、ロシア)が3-6、1-6、6-3、6-3、6-4で大会第20シードのフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)を破る番狂わせを起こし、初出場の四大大会(グランドスラム)で8強入りを果たした25年ぶりの選手となった。

 強打を武器とする27歳のカラツェフは、オジェ・アリアシムを2セットダウンからの逆転で下し、第8シードのディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)を倒した3回戦に続き金星を挙げた。

 準々決勝では、第3シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)を破った第18シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)と激突する。

 今大会が始まるまではほぼ無名だった世界114位のカラツェフは試合後、「序盤は非常にタフだった。相手のプレーが本当に速く、どうやってプレーすべきかを理解するのに2セットかかった」と明かし、「気分は良いが疲れている。この試合にすべてを注いだ」と話した。

 グランドスラム初出場での8強入りは、1996年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)におけるアレックス・ラドゥレスク(Alex Radulescu)以来で、オープン化後ではわずか7人目。また、予選からグランドスラムの準々決勝まで勝ち上がるのは、2011年のウィンブルドンにおけるバーナード・トミック(Bernard Tomic、オーストラリア)以来で、全豪オープンに限ればわずか3人目の快挙となった。(c)AFP