【2月14日 AFP】14日に行われた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)の女子シングルス4回戦で、大坂なおみ(Naomi Osaka)に敗れたガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)が試合後、負けた悔しさはあるが「気持ち良く」大会を去れると充実感を口にした。

 昨年準優勝のムグルサは、最終セットにゲームカウント5-3の40-15とマッチポイントを二つ握り、準々決勝進出まであと一歩に迫った。しかし最後の1本を取り切れず、4ゲーム連取で巻き返した大坂に6-4、4-6、5-7でまさかの逆転負けを喫した。

 ムグルサは「本当に1ポイントが勝負を分けたと感じている」と話した。

「お互いに素晴らしいポイントが何本もあった。もちろん、5-3でリードしてマッチポイントが複数あったわけだから、ちょっと悔しい。もう少しで結果を変えられたと感じているし、そういう試合に負けて気分が良いはずはない。それでも、気持ち良くコートを後にできたし、大会全体では大きな手応えを感じている」

 過去に四大大会(グランドスラム)を2回制しているムグルサは、前哨戦のヤラバレー・クラシック(Yarra Valley Classic 2021)で決勝に進出すると、全豪開幕後も1セットも落とさずに勝ち上がり、好調を維持する優勝候補として大坂との試合を迎えていた。

 それでもムグルサは「若い頃だったら、もっとがっかりしていたと思う」と話し、「だけど今は、トップ選手同士の対戦ではいろいろ小さな部分が勝負を分けるのを知っている。自分は正しい道を歩めていると思う」と続けた。

「それに今回のオーストラリア遠征では、ほぼ連続で9試合か10試合できたことも良かった。体と心の両方を鍛える良い機会になった」

「自分のプレー内容にはかなり満足している」 (c)AFP