新型コロナの起源、中国はもっとデータを WHO専門家と米政府
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【2月14日 AFP】世界保健機関(WHO)の専門家と米政府は13日、中国政府から新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の起源に関するさらなるデータの提供を受けたいという意向を示した。
WHOの調査団は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者が世界で初めて見つかった中国の武漢(Wuhan)を訪れ、中国側と共に武漢市内の関係先を訪れたが、流行初期の状況について解明することはできなかったとしている。
ジェイク・サリバン(Jake Sullivan)米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、米政府はWHOの初期調査結果に「深い懸念」と持っていると表明した。
調査団を率いたピーター・ベン・エンバレク(Peter Ben Embarek)氏はAFPのインタビューで、調査団はさらなるデータ提供を求めていたと明かし、「フラストレーションもあるが、限られた時間でできることを現実的に予期していた部分もある」と述べた。
世界でこれまでに240万人近くの命を奪った新型コロナウイルスは、最初コウモリに感染し、別の哺乳類を経て人間に感染したと考えられている。しかし、2019年12月に武漢で初めて見つかったこのウイルスの人間への感染が、実際にいつ、どこで始まったのかは依然として分かっていない。(c)AFP/Brian KNOWLTON with Nina Larson in Geneva and AFP bureaus