【2月15日 Xinhua News】中国広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)に登場したおしゃれで楽しいデザイナーズトイ店が、多くの若い消費者、特に2次元(アニメ・漫画・ゲームを中心とするサブカルチャー全般)愛好家の注目を集めている。

 デザイナーズトイ専門店「TOP TOY」は昨年末、同市に1号店をオープンさせた。開店初日から3日間の売上高は100万元(1元=約16円)を突破し、元日からの3連休中の来店者数は延べ約3万人に上った。春節(旧正月、Lunar New Year)を前に、人気はますます沸騰している。

 同店は10~40歳の消費者にターゲットを絞り、デザイナーズトイをはじめ日本や米国の漫画のフィギュア、ブラインドボックス(箱入りのカプセルトイ)、組み立て模型、積み木、彫像といったジャンルの商品を扱う。マーベルやディズニー、DC、NARUTO、ドラえもんなど、多くの有名な知的財産(IP)を利用して開発された商品が、若者をとりこにしている。

 TOP TOYの創業者で最高経営責任者(CEO)の孫元文(Sun Yuanwen)氏は「中国では2次元ユーザーと汎2次元(2次元文化に関連した周辺文化)消費者層が急増中で、若い消費者の間で趣味への出費を惜しまず、体験フェーズの消費を重視する傾向が強まっている」と述べ、デザイナーズトイは中国の消費市場で新たな成長分野になりつつあると説明した。

 同店はさらに、国内の多くのスタジオやデザイナーと提携し、中国オリジナルのアニメ・漫画キャラクターや美しい漢服人形なども発掘している。

 広州市の1号店オープン後、TOP TOYは重慶(Chongqing)や西安(Xi’an)、天津(Tianjin)、深圳(Shenzhen)など中国の多くの都市に新店舗を出店した。その理由について孫氏は「国内の新型コロナウイルス対策の効果に十分な自信を持っており、実店舗の消費市場にも自信がある」と語っている。(c)Xinhua News/AFPBB News