【2月13日 AFP】内戦と貧困に苦しむイエメンで今年、5歳未満の子ども40万人が急性栄養失調で命を落とす恐れがある。複数の国連(UN)機関が12日、警鐘を鳴らした。

 5歳未満の子供の半数にあたる230万人が深刻な栄養失調に陥ると予想されている。そのうち、餓死の恐れがある子供の数は40万人と推定され、2020年と比べて22%多い。

 世界食糧計画(WFP)のデービッド・ビーズリー(David Beasley)事務局長は共同声明で、「この数字は、支援を求めるイエメンからの新たな叫び声だ。子どもが栄養失調だということは、その家族も生き延びるため苦闘しているということだ」と述べた。

 国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)のヘンリエッタ・フォア(Henrietta Fore)事務局長は、「行動を起こさなければ、日々ますます多くの子どもたちが死ぬだろう」と述べた。「命を助けるため、人道団体は予測可能な緊急のリソースと、制約を受けず現地コミュニティーにアクセスできることが必要だ」(c)AFP