【2月13日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)は13日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第4シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)は6-3、6-3、4-6、3-6、6-0で第28シードのフィリップ・クライノビッチ(Filip Krajinovic、セルビア)との激闘を制し、同大会での最高成績更新を目指して4回戦に進出した。

 無観客のロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)で行われた一戦で、メドベージェフは2セットを連取した後、フルセットの接戦に持ち込まれながらも勝利を手にした。これで優勝したパリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2020)、ATPファイナルズ(ATP Finals 2020)、そして国別対抗戦ATPカップ(ATP Cup 2021)を含め、昨年11月から続く連勝記録も17に伸ばした。

 メドベージェフは第4セットの途中で動きが鈍り、ゲームカウント2-5とリードされたところでメディカルタイムアウトを取った。その際には「左の臀部(でんぶ)だ」とトレーナーに話し、第2セットで違和感があり、少しずつそれが増していったという。

 結局このセットはクライノビッチが制したものの、最終第5セットでは勢いを取り戻したメドベージェフが3度ブレークし、1ゲームも落とさずにわずか25分で勝負に決着をつけた。

 自身初の全豪準々決勝進出を懸けたメドベージェフの4回戦の相手は、3回戦で南アフリカのロイド・ハリス(Lloyd Harris)にストレート勝ちを収めた米国のマッケンジー・マクドナルド(MacKenzie McDonald)に決まった。

 一方、ジョン・ケイン・アリーナ(John Cain Arena)では、第5シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が、友人でヒッティングパートナーでもあるマイケル・イマー(Mikael Ymer、スウェーデン)に6-4、6-1、6-1で快勝した。

 生年月日がわずか数週間しか違わない両選手は、ジュニア時代から何度も対戦してきた間柄だったが、チチパスが友情を脇に置いてイマーをたたきのめした。四大大会(グランドスラム)初制覇を目指す同選手は、4回戦で第9シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)と第19シードのカレン・ハチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)の勝者と対戦する。(c)AFP