【2月13日 AFP】今年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)で男子シングルス3回戦敗退となった地元オーストラリアのニック・キリオス(Nick Kyrgios)は、テニスが恋しくなることがなく、厳しいコロナ禍で「無理に世界を転戦する」つもりもないとし、今年はあと何大会に出場するのか未定だと明かした。

 気性の激しい25歳のキリオスは、故障や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で2020年シーズンの大半を欠場したが、今年は四大大会(グランドスラム)初戦で復帰し、メルボルンパーク(Melbourne Park)を大いに盛り上げた。

 12日夜に行われたドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)との3回戦では、2セットを先取しながらも、冷静な相手への甘いショットを厳しいリターンで返され、痛恨の敗戦。今大会では会場が沸き返る中で、これを含めて2度フルセットの名勝負を繰り広げた。

 キリオスは今後の計画について聞かれると、「分からない。自分は気まぐれだから」とし、オーストラリアでのウイルスの状況次第とした上で、「個人的には、満員のスタジアムでプレーするのに慣れている」と語った。

 さらに、「1週間の隔離期間を過ごしてからプレーしなければならないような、適切ではない時期に無理に世界を転戦するつもりはない」と話すと、「それに、自分にとっては特にどうでもいいことだ」と付け加えた。

 キリオスは現在世界ランキング47位に低迷しているものの、大会では常に注目のカードとして人気が高く、同選手が欠場すればツアーにとっても打撃になるとみられる。(c)AFP/Martin PARRY