【2月12日 AFP】(更新)フランスは12日、新型コロナウイルスに一度感染し回復した人に対しては、ワクチン接種を1回のみにすることを推奨すると発表した。このような指針を示したのは同国が初めて。

 欧州連合(EU)域内で認可されている三つのワクチンはすべて2回接種することになっているが、フランス公衆衛生当局は、過去に新型ウイルス感染症に罹患(りかん)した人は、ワクチン1回分と同等の免疫反応が得られることから、1回のみの接種で十分な可能性が高いと説明している。ただし、回復した人がワクチン接種を受ける場合は、感染して3か月から半年ほど間を置くよう勧告している。

 米国で最近発表された二つの研究論文は、新型ウイルスに感染して回復した人は1回のワクチン接種でも効果があると考えられると結論付けている。

 このうち一方の論文は、回復した人にワクチンを1回接種した場合の免疫は、新型ウイルスに感染したことのない人に2回接種した場合と「同等かそれ以上」だとしている。(c)AFP