【2月12日 AFP】米テキサス州の弁護士がビデオ会議サービス「ズーム(Zoom)」を利用して審理に参加した際に画面設定の猫フィルターが外せなくなり、猫の姿のまま判事に話し続けるハプニングがあり、新型コロナウイルスの影響でリモートワークが広まったこの時期に発生したビデオ会議の愉快なトラブルとして、世界中で拡散された。

 猫フィルターが外せなくなったロッド・ポントン(Rod Ponton)弁護士が必死に自身の状況を説明しようとすると、ロイ・ファーガソン(Roy Ferguson)判事は「ビデオ設定でフィルターがかかってしまっているんでしょう」と呼び掛けた。

 ますます不安げな様子の白い子猫の姿でポントン氏が「裁判官、私の声が聞こえますか?」と問い掛けると、ファーガソン氏は「聞こえます。フィルターのせいだと思います」と答えた。

「そうなんです」と、ポントン氏は猫の姿でうなずくと、「解除の仕方が分かりません。アシスタントが解除しようとしているのですが、このまま進めてもらって結構です…ここにいるのは私です。猫じゃありません」と続けた。

 ファーガソン氏は「分かります」と答えた。その後ツイッター(Twitter)に、今回のハプニングは新型コロナで大変な状況にあるにもかかわらず、法曹が司法に身をささげていることを示していると投稿した。

 ポントン氏は米メディアに対し、「みなさんが大変なこの時期に、少しの間でもくすっと笑ってもらえるなら、ネタにしてもらえてうれしい」と語っている。

 映像は米テキサス州第394裁判所が10日提供。(c)AFP