【2月12日 CGTN Japanese】毎年、旧暦の大みそかの夜に放送する中国の国民的年越し番組「春節聯歓晩会(春節の夕べ)」は、1983年に始まった大型総合エンターテインメント番組です。

 1980年代、テレビを持つ家庭がまだ少なく、大みそかの夜は徹夜しての年越しが子どもたちにとって、一年中で最も楽しみにしていたことでした。この日に新しい洋服を着て、祖父母の家に集まり、大人たちは餃子をはじめ、おいしいものを忙しくもいっぱい作り、子どもたちは普段あまり食べられないキャンディーを食べながらゲームで楽しみました。新年を迎える一幕は、どこもにぎやかな雰囲気にあふれていました。

 これまでの30数年間、物がどんどん豊かになっていきながらも、一家団らんで年を越す習慣に変わりはありません。たとえ家族の元へ帰れなくても、友人を誘って一緒に大みそかを過ごす人もいます。

 今年は新型コロナウイルス感染症対策のため、帰省しない人が多くいますが、友人と一緒に「春節の夕べ」を見ながら、ごちそうを食べて、新たな一年を迎えています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News