【2月12日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)は12日、女子シングルス3回戦が行われ、大会第3シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)は第27シードのオンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)を6-3、6-2で下し、16強入りを決めた。試合中には大坂の鼻にチョウが止まるという一幕もあった。

 2年前の全豪オープンを制している大坂は、チョウをコート横の安全な場所に優しく運ぶとそのままあっさり試合を締めくくり、1時間18分でジャバーに勝利した。

 ここまでの3試合で計13ゲームしか落としていない大坂は、ジョン・ケイン・アリーナ(John Cain Arena)で親友ジャバーと戦えて本当に楽しかったと振り返った。

 大坂は「彼女が私にドロップショットを打ってくるかどうか分からなかったから、とても神経質になっていたし怖かった。だから、焦りのようなものを感じた」とコメントした。

 試合会場の豪メルボルンが5日間のロックダウン(都市封鎖)に入ると発表され、全豪オープンも13日から無観客での開催になることが決まったこの日、大坂は試合を観戦したファンに感謝の意を表した。

「皆さんが試合を楽しんでくれたならうれしい。きょうは来てくれてありがとう」

 他の試合では、2度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇る第14シードのガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)がザリナ・ディアス(Zarina Diyas、カザフスタン)に6-1、6-1で圧勝。

 前回大会の決勝でソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)に敗れ準優勝に終わったムグルサはわずか56分でディアスを下し、4回戦で大坂と対戦することになった。(c)AFP