【2月12日 AFP】クーデターを起こしたミャンマー国軍のミン・アウン・フライン(Min Aung Hlaing)総司令官は11日、抗議デモに参加している公務員に職務への復帰を命じた。戻らなければ「有効な措置」を取ると警告し、国内各地で続く反クーデターデモへの忍耐が尽きつつある様子をにじませた。

 アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問の拘束を非難する反クーデターデモは6日目に突入。大半の抗議デモが平和的に行われる中、警察は今週に入り催涙ガスやゴム弾、放水砲を使用し、実弾が発射されたとの情報も出ている。

 現在、立法・行政・司法の三権を掌握しているミン・アウン・フライン総司令官は11日夜、デモを支持する全国ストを数日にわたり実施している公務員に職務復帰を要求。「無節操な人々に扇動され、公務員の一部は義務遂行を怠った」とし、「有効な措置が取られる」と警告した。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は10日、ミャンマー軍幹部の在米資産計10億ドル(約1050億円)を凍結する制裁措置を発表。米財務省は翌11日、制裁の対象として、ミン・アウン・フライン総司令官を含む軍関係者10人のリストを公表した。(c)AFP