■「マスクをせずに頑張る」

 森氏はがんであることを公表しており、延期された東京五輪の開催を希望する理由として、自身のがんとの闘いを挙げた。五輪開催について「私自身が、もうダメだと言われたがんが、新薬で助かった(中略)新薬で生かしてもらってるんです」とし、期待しようと述べた。

 森氏の発言は、常にそつがないわけではない。14年ソチ冬季五輪では、フィギュアスケート女子ショートプログラムで、浅田真央(Mao Asada)選手がジャンプに失敗し16位発進になると、「あの子、大事な時に必ず転ぶ」と発言。団体についても「負けると分かっていた」とし、浅田さんを出して「恥をかかせることはなかった」と述べた。

 最近では20年に、マスクをせずに新型コロナウイルスにかからず最後まで頑張ると話し、無責任だとの批判を浴びた。その後はマスクを着用するようになった。

 また今月2日には、国民の80%が今年の五輪開催に反対する中、東京五輪について「コロナがどういう形であろうと必ずやる」と述べ、怒りを買った。(c)AFP/Kyoko HASEGAWA