【2月13日 People’s Daily】トンパ紙、木彫彫刻、伝統刺しゅうなど文化体験が多く、陳腐な特産品は少ない。中国雲南省(Yunnan)麗江市(Lijiang)は、古城の雰囲気がさらに色濃くなっている。

 文化的な空気を残しながら旅行客のニーズや商業形態に合わせていくことは、古城の保全と発展上の重要問題である。「問題は商業化にあるのではなく、過度の商業化によって伝統文化が薄まることなのです」と、麗江古城保護管理局の木晟(Mu Cheng)副局長は語る。

 以前は、何か1つの商品が売れるようになったら、他の店もその商品を売り始め、どの店も特色なく、似たようなものになりがちだった。

 2019年、麗江は古城中心区の経営状況に対して市場目録リストを使った管理を行い、ネットカフェや電動おもちゃなど16の項目を禁止した。バーには制限が設けられ、現在営業している店舗は経営を続けるが、新規開店の申請許可は下りないことになった。

「過度な商業化をコントロールし、文化の継承者や職人による技術伝達や、特色ある伝統文化をディスプレーした店を奨励しています。許可を出すかどうかだけでなく、店舗の家賃減免やプロジェクトへの補助など優遇政策が行われています」と、木晟氏は言う。

「館内の商品は基本的に非売品で、文化体験も手数料だけ徴収しています。すべてのプロジェクトはナシ族の文化を継承することを考えたものです」。ナシ族象形文字体験館の責任者である和閏元(He Runyuan)さんは、外地での高い収入を捨てて古城に帰ってきた。「文化の継承はお金とてんびんにかけられるものではありません」と、彼は言う。政策のサポートと古城文化基金の補助で、体験館はナシ族の文化を理解したい旅行客にとって必見の場所となった。

 動画投稿サイトのユーザーが増えたことにより、麗江新メディア協会の繆立偉(Miao Liwei)会長の宿泊施設は活況を呈している。「観光客を引きつけるのはただの文化ではありません。文化が物語性を帯びてこそなのです」と、繆氏は言う。

 SNS映えする街並みであろうと、体験型謎解きゲームが売りの遊戯館であろうと、麗江古城は少なからぬ努力を傾けて観光体験の改善を重ねている。

「シナリオしか売らない体験館が500万元(約8000万円)を超える収入を得ています」と、体験型謎解きゲーム体験館の責任者である李択西(Li Zexi)さんは言う。これはロールプレーイングゲームで、プレーヤーはシナリオに登場する役をそれぞれ演じる。古城の歴史とトンパ文字の解読を手掛かりに謎を解き、その世界観に浸る体験は若者に人気だ。

 文化を継承するのは地元の人々だけではない。外地から来た芸術家の梁勤(Liang Qin)さん・彭萍(Peng Ping)さん夫妻は刺しゅう学校を設立し、400人の職人を育てた。「かつて麗江の伝統刺しゅうは実用の物でしたが、今その芸術的価値が発見されています」と、梁さんは時間の積み重ねによって、伝統刺しゅうが次第に自らのブランド性を確立していくよう期待している。(c)People’s Daily/AFPBB News