【2月11日 AFP】サッカーイングランドFAカップ(FA Cup 2020-21)は10日、5回戦が行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は延長戦の末にエバートン(Everton)に4-5で敗れ、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督にかかるプレッシャーはまたしても大きくなった。

 マンチェスター・シティ(Manchester City)の本拠地に乗り込むという難しいリーグ戦を13日に控えているトッテナムにとって、120分を戦った上での黒星はモウリーニョ監督が最も望んでいない結果だった。

 直近5試合で4敗を喫しているトッテナムは、カップ戦で優勝して13年にわたる無冠を終わらせるチャンスが三つ残されていたが、これでそのうち一つが消滅した。

 かつて5-4という結果を「ホッケーのスコア」と表現していたモウリーニョ監督は、「チャンス以上に守備のミスがないなら、試合に勝てるのは攻撃的なサッカーだけ」と話した。

「まるでネズミと猫。ネズミはわれわれの守備のミスで、猫は非常に良いプレーをして得点を決める自分たち。ただ十分ではなかった」

 一方、シティはチャンピオンシップリーグ(2部)のスウォンジー・シティ(Swansea City)に3-1で勝利し8強入り。カイル・ウォーカー(Kyle Walker)、ラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)、ガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)のゴールで勝利したシティは、公式戦15連勝となった。

 ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督の下での268試合でこれが200勝目となったシティは、歴史的なシーズン4冠に向けて順調に進んでいる。

 消化試合数が一つ少ないながらもプレミアリーグで2位に5ポイント差をつけているシティは、4月にフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2020-21)決勝でトッテナムと対戦し、今月には欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)初制覇に向けてボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)との決勝トーナメント1回戦に臨む。

 また、レスター・シティ(Leicester City)はケレチ・イヘアナチョ(Kelechi Iheanacho)が94分にヘディングで決勝点をマークし、ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)に1-0で勝利。シェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)も2部ブリストル・シティ(Bristol City)を1-0で下し、準々決勝に駒を進めた。(c)AFP/Kieran CANNING