【2月11日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)は10日、女子シングルス2回戦が行われ、大会第3シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)は6-2、6-3でキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia、フランス)を下し、3回戦進出を決めた。試合に負ける夢を見て最悪の事態を恐れ、「緊張」していたというが、快勝で不安を追いやった。

 四大大会(グランドスラム)通算3勝を誇る大坂はこの日、2018年に自己最高の世界ランキング4位となった実力者が相手の難しい一戦に直面したものの、一度も隙を見せずにわずか1時間1分で勝利を収めた。

 しかしながら、悪夢によるパニックで目覚めて不安になっていたといい、「昨夜はこの試合に負ける夢を見て、気分が本当に良くなかった」と話すと、正夢を見ることがあると明かし、「この試合に向けてかなり緊張していた。それで、とにかくチームに相談して気持ちを立て直した」と語った。

 3回戦の相手は第27シードのオンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)に決定。昨年大会でベスト8入りを果たしている26歳の同選手について、大坂はずっと前からその才能に感心していたといい、「プレーを見ていて、何でもできる選手という印象を持っていた。彼女の今の立ち位置は当然で、もっと上にいくと常に感じていた」とコメントした。

 一方、第2シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は、オーストラリアのアイラ・トムリャノビッチ(Ajla Tomljanovic)に追い詰められながらも、第3セットに5ゲームを連取する巻き返しを見せ、4-6、6-4、7-5で勝ち上がった。

 グランドスラム通算2勝のハレプは、「最後まで戦い抜いた。試合中に決して諦めなかったのが、最終的には勝因になったのかもしれない」と振り返った。

 その他では、米国のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams)が1-6、0-6でサラ・エラーニ(Sara Errani、イタリア)に敗戦。ウィリアムス姉妹の姉である40歳のベテランは、第1セットに足首を負傷し、痛々しくテーピングを巻きながら試合に臨んでいた。(c)AFP