【2月10日 AFP】タイの政府広報局は10日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、バレンタインデーに当たる14日は首都バンコクの全50地区で婚姻届を受理しないと発表した。

 タイではバレンタインデーが非常に人気で、特にこの日に結婚するのは縁起がいいと考えられている。毎年2月14日には、バンコク中の窓口に婚姻届を提出しようとカップルが詰め掛け、長蛇の列ができる。

 しかし、政府広報局はツイッター(Twitter)に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を防ぐため、今年のバレンタインデーは婚姻届は受理しないと投稿した。

 タイ語で「愛の村」を意味するバンラック(Bang Rak)区役所は特に人気で、昨年は夜明け前からペアルックや正装のカップルが多数並んでいた。バンラックの職員は、ピンク色のシャツと「love」と書かれたヘアバンドを着用し対応に当たっていた。

 タイは新型ウイルス対策がうまくいっていたが、昨年12月に再び感染が拡大し、感染者数は2万3000人を超えた。これを受け、バンコクの一部でロックダウン(都市封鎖)措置が取られたほか、バーの閉鎖とレストランでの酒類の提供が禁止された。(c)AFP