【2月10日 AFP】昨年夏のレース中に峡谷へ転落する大事故に遭い、その後のシーズンを全休していたドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)のレムコ・エベネプール(Remco Evenepoel、ベルギー)が、5月の三大ツール(グランツール)今季初戦、ジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia 2021)で復帰したいと話した。

 自転車ロードレース界のレジェンド、エディ・メルクス(Eddy Merckx)氏の後継者とも言われる21歳は、2020年8月のイル・ロンバルディア(Il Lombardia 2020)で、橋の欄干にぶつかって10メートル下の峡谷へ転落し、骨盤を骨折するなどの大けがをした。

 その後の9月には松葉づえが必要なくなったが、当初の見込みよりもリハビリに時間がかかり、競技復帰が遅れていた。それでも7日には医師から練習再開にゴーサインが出たため、ジロでの復帰を見据えていると国内紙が8日に報じている。

 エベネプールは、2018年の欧州選手権(European Road Cycling Championships)のジュニアの部で優勝し、翌年には男子個人タイムトライアルを制した。そして2020年はツール・ド・ポローニュ(Tour de Pologne 2020)など、出場した四つのステージレース全てで総合優勝を飾っていた。(c)AFP