殺害予告のプレミア主審、次節担当外に 2戦連続で物議醸す退場
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【2月10日 AFP】イングランド・プレミアリーグは9日、2試合連続で物議を醸す判定ミスがあったマイク・ディーン(Mike Dean)主審が、今週末の試合を担当しないことを発表した。主審と家族は殺害予告を受けていた。
ディーン主審は、2日のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)対サウサンプトン(Southampton FC)戦でサウサンプトンのヤン・ベドナレク(Jan Bednarek)に、6日のフラム(Fulham)対ウェストハム(West Ham)戦で相手選手に肘打ちしたウェストハムのトマシュ・ソウチェク(Tomas Soucek)に、それぞれビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)との相談後、ピッチ脇のモニターで確認した上でレッドカードを提示したが、リーグはその後、異議申し立てを受けて両選手への処分を取り消した。
家族への脅迫を受けて、ディーン氏はプレミアリーグの次節の審判団から外してほしいと訴えていたが、これが認められた形となった。10日に行われるレスター・シティ(Leicester City)対ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)のFAカップ(FA Cup 2020-21)5回戦では主審を務めるという。
プレミアリーグのリチャード・マスターズ(Richard Masters)最高経営責任者(CEO)は、ディーン氏と家族に対する脅迫は「許されない」と話し、SNSの運営会社に対策の強化を求めている。
ソウチェクもディーン主審への暴言を非難し、「ピッチ上での判定は、あくまでピッチ内の出来事としてとどめるべきだ」とツイッター(Twitter)に投稿した。
トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、ディーン氏のようなプロ審判が判定で批判を浴びるのは避けられないことだが、家族への脅迫は全くもって受け入れられないと話し、「何か手を打つ必要があると思う」とコメントしている。(c)AFP