【2月10日 AFP】ヘアスタイルを整えるために強力な接着剤を使用したところ、1か月にわたって髪が固まったままになってしまった米国人女性が、治療を目的としてインターネットで資金を募り、1万5000ドル(約160万円)以上を集めた。

 米ルイジアナ州に住むテシカ・ブラウン(Tessica Brown)さんは先週、ティックトック(TikTok)に投稿した動画で、いつも使っているスタイリング剤が切れたので、代わりに強力多用途接着剤の「ゴリラグルー(Gorilla Glue)」を使ったと説明。

 今にも泣きそうになりながら「ひどい、ひどい、ひどい思い付き」だったと語り、「髪形はほぼ1か月このまま。好きでこうしているわけじゃない」と訴えた。

 固まった髪をほぐそうと、ブラウンさんはローションやシャンプー、ココナツオイルなどさまざまな製品を試したが、うまくいかなかった。

 ブラウンさんの訴えは拡散し、インターネットユーザーから数多くの解決法が寄せられた。米歌手ビヨンセ(Beyonce)さんのヘアスタイリストのニール・ファリナー(Neal Farinah)さんもアドバイスをした。

 製造元のウェブサイトによると、アセトンとプロパンを成分とするゴリラグルーは耐水性にすぐれ、木材や薄い板の接着に適している。一方、肌に付着した場合は、炎症を起こす可能性がある。

 ブラウンさんは5日、助けを期待してルイジアナ州の病院を訪れたが、問題は解決しなかった。ブラウンさんはインスタグラム(Instagram)に「本当に長いプロセスになりそう」と投稿した。

 製造元はツイッター(Twitter)で、「たいへん気の毒に思う」とした上で、「本製品は永久接着が前提であり、ヘアケア用ではないため、非常に珍しい事態」だと述べた。

 ブラウンさんは治療を受けるために、クラウドファンディングのプラットフォーム「ゴー・ファンド・ミー(GoFundMe)」で資金集めを開始。9日までに1万5000ドル以上を集めた。

 米エンタメ情報サイトTMZによると、ブラウンさんはようやくポニーテール部分を切り落とすことができたが、頭皮は今も固まったまま。ロサンゼルスの形成外科医、マイケル・オベン(Michael Obeng)氏が、ブラウンさんに支援を申し出たという。(c)AFP