【2月10日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)の火星探査機「ホープ(Hope)」が9日、火星の周回軌道に無事到達した。アラブ諸国初の快挙となった。

 同ミッションのプロジェクトマネジャーは「UAE国民、またアラブおよびイスラム諸国に対し、火星の周回軌道への無事の到達を発表する。神にたたえあれ」と述べた。

 ホープは火星の天候をめぐる謎の解明を目指しており、少なくとも火星の1年に相当する687日にわたって火星を周回し、大気の観測を行う。観測データの送信は今年9月に始まり、収集データは世界の科学者に公開される。

 映像前半は2020年7月に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた、ホープを載せたH2Aロケットと、火星の周回軌道到達をイメージしたアニメーション。UAE政府提供。後半は火星の周回軌道到達の発表を受けてドバイ市内で行われたライトアップ、9日撮影。(c)AFP