【2月10日 Xinhua News】中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)の丁耘(ライアン・ディン)専務取締役兼通信事業者向けネットワーク事業グループ・プレジデントは8日、報道陣・アナリスト向け発表会で、同社が第5世代移動通信システム(5G)の実証実験をすでに20以上の業種で展開し、5Gの商用契約件数が千件を超えたと明らかにした。2021年は5GtoB(5Gの企業向け事業)商用化の大規模展開元年となり、さまざまな業種で活用が進む見通しだという。

 丁氏は中国工業・情報化部のデータを引用し、20年末時点で国内の5G基地局数は80万カ所に達し、5G利用者が2億人に上ると紹介。同社は5Gが人と人をつなぐ手段であるとともに、多くの産業においても重要な役割を担うと確信しているとの見解を示した。

 20年に5GtoBの商用化がスタートした。丁氏は21年が5GtoB商用化の大規模展開元年となり、5GtoBがさまざまな業種に広がっていくことに期待を示し、「ファーウェイは20年に多くの5GtoBの実証実験を行った。21年の最重要業務は5GtoBを多くの炭鉱や工場、港湾へ導入することだ」と語った。

 また、世界最大のモバイル関連見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)上海2021」に出展し、すべての製品・ソリューションを紹介。通信事業者による5G基地局展開を支援するスーパーブレードサイトソリューションも発表する予定だと明らかにした。

 丁氏は、同社が5GtoB商用化の進展を確信していると指摘。21年は通信事業者や業界パートナー、設備・端末メーカーと協力し、産業チェーン全体のイノベーションを推進することで、未来を明るく照らし、ネットワークの価値を発揮させたいと述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News