【2月10日 CNS】中国・広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)にある長隆野生動物世界(Chimelong Safari Park)で1月22日、昨年12月に生まれたばかりのゴールデンターキンの赤ちゃん6頭が観光客の前に初めて姿を現した。ゴールデンターキンはウシ科の哺乳類で、中国国家一級重点保護野生動物だ。中国では2月12日の春節(旧正月、Lunar New Year)から丑(ウシ)年となることから、幸せをもたらしそうなゴールデンターキンの赤ちゃんも人気となっている。

 つぶらな瞳と小さな耳、少し生えたあごひげがかわいいらしい6頭の赤ちゃんは健康そのもの。大人のゴールデンターキンにある特徴的な大きな角はまだ成長していない。また、中国語で「金毛羚牛」と表すゴールデンターキンだが、体毛は金色ではない。上級飼育員の周仕強(Zhou Shiqiang)さんは「6〜8月ごろから大人用の餌に慣れた後、徐々に金色に変わっていきますよ。完全な金色になるには大人になるまで待つ必要があります。オスは4〜5歳、メスは早くて3歳、通常は4歳ごろから繁殖を始めます」と説明する。

 飼育員によるとゴールデンターキンはもともと高山に生息し、口に届く植物はほとんど食べ、100種類以上の植物を食べている。ゴールデンターキンの赤ちゃんは通常、生後2時間以内に立ち上がり、24時間以内に母乳を飲み始める。飼育中の赤ちゃんは現在、主に牛乳を飲み、少量の葉っぱを食べ始めている。

 赤ちゃんのお披露目の日は、健康診断も行った。飼育員たちは哺乳瓶を使ってやんちゃな赤ちゃんを誘導し、体温測定や心拍数の確認をした。

 長隆野生動物世界では2009年からゴールデンターキンの飼育を開始。現在は60頭を超え、自然保護地域を除いて中国では大きな個体群を形成している。施設で飼育された動物は自然な子育てができないことが多いが、周仕強さんは「育て方が分からない若いママのため、私たちがサポートしています。また、同系交配を避けるためゴールデンターキンを2つの群れに分け、繁殖しやすい環境づくりに努めています」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News