【2月9日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)は9日、女子シングルス1回戦が行われ、大会連覇を狙う第4シードのソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)は7-5、6-4でワイルドカード(主催者推薦)のマディソン・イングリス(Maddison Inglis、オーストラリア)に辛勝し、荒れた船出を切った。

 1時間26分で勝利したケニンだが、試合を通して声を上げ、自身のむらのあるプレーにいら立った様子だった。27本のアンフォーストエラーを犯したケニンは、「もちろん自分のプレーには満足していない」と話し、「1回戦で緊張もあったが、勝ちきれたことはうれしい」と付け加えた。

 四大大会(グランドスラム)初優勝を果たしたオーストラリアに戻ってきたケニンだが、前哨戦のヤラバレー・クラシック(Yarra Valley Classic 2021)では昨年の全豪決勝で倒したガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)に準々決勝で敗れるなど、ここまでは苦戦が続いている。

 ムグルサ戦では涙を流しながらコートを去り、試合後には左鼠径(そけい)部のけががあったことを明かしていた。この日は問題なく動けていたように見えたが、ベースラインの長いラリーが目立った第1セットでは、ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)での試合に気合の入った相手に苦しみ、接戦を余儀なくされた。

 それでも最終的には勝利を収め、次戦は前哨戦のギプスランド・トロフィー(Gippsland Trophy 2021)で準優勝するなど好調のカイア・カネピ(Kaia Kanepi、エストニア)と対戦する。(c)AFP