【2月9日 AFP】東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)は、森喜朗(Yoshiro Mori)会長(83)の女性差別発言により数百人の大会ボランティアが参加を辞退したことを受け、今週中に臨時会合を開催する方向で調整に入っていると9日に報じられた。

 失言がたびたび問題になる森会長は先週、「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかる」と発言し、国内外に波紋が広がった。

 森会長はその後この発言を謝罪したが、辞任の意向はないとした。なお、国際オリンピック委員会(IOC)は謝罪を受けてこの問題は「終了」したとの立場を明かした。

 共同通信(Kyodo News)とフジニュースネットワーク(FNN)は、組織委が対応を協議するため週の後半に臨時会合を開催する意向だと報じた。

 今夏の東京五輪・パラリンピックに向けて約8万人のボランティアが採用されたが、森会長の発言以降、約390人が参加を辞退したと伝えられている。またNHKによると2人が聖火ランナーを辞退し、組織委には森会長の発言に対する抗議が約4000件寄せられたという。

 女子テニスの大坂なおみ(Naomi Osaka)は、森会長の発言は「無知」だとして批判している。(c)AFP