【2月9日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)は8日、男子シングルス1回戦が行われ、連覇を狙う大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-3、6-1、6-2でジェレミー・シャーディ(Jeremy Chardy、フランス)に完勝し、前人未到となる9度目の優勝へ圧巻のスタートを切った。

 ロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)でわずか91分で勝利を手にし、体力を無駄にしなかった世界1位のジョコビッチは「すごく調子が良かった。出だしが本当に良く、相手のサーブをブレークできた。ほぼ完璧な試合だったと思う」と話した。

 さらに「特に自分のサービスゲームではかなり支配できていた。全体的に今夜は思い通りのショットを打てていたし、レベルが高かった」と付け加え、初戦の内容には非常に満足していると述べた。

 四大大会(グランドスラム)通算17勝を誇るジョコビッチは、グランドスラム初タイトルを獲得した全豪オープンで歴代最多となる8度の優勝を果たしており、最後に負けたのは韓国のチョン・ヒョン(Hyeon Chung)に金星を献上した2018年大会の4回戦となっている。

 次戦の相手は米国のフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe)に決まった。ジョコビッチのいるサイドのドローには手ごわい選手がそろっており、準々決勝までに2014年大会覇者のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)や、元世界3位のミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)と対戦する可能性がある。

 その他のナイトセッションの試合では、地元オーストラリアのニック・キリオス(Nick Kyrgios)が股抜きショットなどを披露しながら予選勝者のフェデリコ・フェレイラ・シウバ(Frederico Ferreira Silva、ポルトガル)にストレート勝ち。第11シードのデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)はヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)をフルセットで下した。

 また、第18シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)は元全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)王者のマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)をストレートで退けた。(c)AFP