【2月9日 AFP】ドイツ、スウェーデン、ポーランドの欧州3か国は8日、各国に駐在するロシアの外交官それぞれ1人に対し国外退去を命じた。ロシアが先週、同国の野党勢力指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏を支持するデモに参加したとして、この3か国の外交官に国外退去を命じたことへの報復措置。

 ロシアは5日、同国のセルゲイ・ラブロフ(Sergey Lavrov)外相と欧州連合(EU)のジョセップ・ボレル(Josep Borrell)外交安全保障上級代表(外相)との異例の会談に合わせて3か国の外交官追放を発表し、EUに屈辱を与えていた。

 3か国は互いに連携し出した声明で、ロシア外交官の追放を発表。ドイツ外務省は、ロシアによる外交官追放は「全く正当化できない」とし、自国の外交官は「ロシアの動向を合法的に見守る」職務を果たしていたと主張した。

 ロシア外務省は即座に反発。同省のマリア・ザハロワ(Maria Zakharova)情報局長は国営テレビのロシア1(Rossiya 1)で「ポーランド、ドイツ、スウェーデンによるきょうの決定は根拠がなく友好的でもなく、西側諸国がわが国に関し取っている一連の行動の継続であり、われわれはそれを内政干渉とみなしている」と言明した。(c)AFP