【2月9日 CNS】中国・四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)の府河新居社区にある文化生活会館で、曽暁彤(Zeng Xiaotong)館長が劉峰(Liu Feng)さん、劉洪(Liu Hong)さん、劉莉(Liu Li)さんの女性3人にダンスの指導をしている。特徴的なのは、3人とも左足がないこと。それでも彼女たちはリズムに合わせて自信に満ちた表情で踊りに打ち込んでいる。

 出身地の異なる3人を結びつけたのがダンスだった。車いすダンスチームの活動で知り合った彼女らは、自分たちに「励まし三姉妹」と名付け、インターネットに日頃のダンス活動を投稿しており、個性的で明るいダンスが多くのネットユーザーの関心を集めている。

 劉峰さんは「私たちは3人とも同じ名字で、しかも左足を切断しているので、グループを結成して三姉妹と名付けました。ダンスの基本である上半身を使ったダンスに取り組んでいますが、時間的にも経済的にも多くの人のサポートを受けています。ビデオ通話を通じて自宅でも練習しています」と話す。

 劉洪さんは2013年から2016年まで、未来に希望を抱くことができず、悲観して退廃的な生活を送っていたという。「外出するには義足を装着しなければならず、恥ずかしかった。今ではたいしたことではないと思うようになりました。義足をつけずに外出する自信もつきましたよ」と笑顔を浮かべる。

 ビデオ投稿について劉莉さんは「最初は時間つぶしの遊び心で撮影したんですが、同じ境遇で家から出ようとしない人に私たちのエネルギーを送りたいと次第に思うようになりました。『障害があっても強く、明るい姿に感動しました』とメッセージを受け、私たちの励みにもなっています」と説明する。

 劉峰さんは「障害者向けの芸術や文化活動は一部の専門プログラムを除けば、まだまだ非常に少ないのが現状です。私たちは広場で躍るような普通の人も楽しめるダンスに取り組んでいるので、より多くの人々と友達のように集まり、一緒に楽しんで体を鍛えたいと思っています。私たち自身を含め、仲間たちの人生をより良いものに変えていきたい。そう願っています」と力強く語った。(c)CNS/JCM/AFPBB News