【2月9日 Xinhua News】中国深圳税関はこのほど、ポーランド発の中国と欧州を結ぶ貨物列車中欧班列「湾区号」が3日、阿拉山口を経て広東省(Guangdong)深圳市(Shenzhen)に到着したことを明らかにした。積み荷の100TEU(20フィートコンテナ換算)の鉄とプラスチック製品は速やかに輸出手続きを終えた後、深圳蛇口港から海路で韓国の仁川に運ばれる。

 同税関の責任者によると、「湾区号」がシーアンドレール国際一貫輸送方式で欧州と深圳、日本・韓国を結ぶのは初めてのことで、深圳の新しいシーアンドレール国際一貫輸送ルートが正式に開通したことを意味するという。

 深圳中外運物流の責任者は「これまで韓国、深圳、欧州を結ぶ外国貿易輸送は海路が中心で、約45日も必要だったが、中欧貨物列車とシーアンドレールを組み合わせた国際一貫輸送ルートの開通により、所要日数は22日と約半分に短縮される」と説明した。

「湾区号」の発展をサポートするため、同税関は税関業務にインターネットを活用する優位性を十分に生かし、ペーパーレス通関方式を通じて企業の業務の利便性を高めた。また港務部門と鉄道部門のマッチングを強化し、「湾区号」とシーアンドレール一貫輸送が連動する、効率的で迅速な新物流ルートを開拓、欧州の貨物を日本や韓国に運ぶ上でネックとなっていた、時間的効率が悪い、コストが高い、集荷が難しいなどの問題解決を図った。

「湾区号」の運行は昨年8月18日に開始、これまでに33本運行され、累計1万6千トン、総額9億元(1元=約16円)余りの貨物が輸送された。(c)Xinhua News/AFPBB News