【2月8日 AFP】8日に行われた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)の女子シングルス1回戦で、アナスタシア・パフリュチェンコワ(Anastasia Pavlyuchenkova、ロシア)を下した大坂なおみ(Naomi Osaka)が、緊張と不眠を乗り越えての初戦突破だったことを明かした。

 世界ランキング39位のパフリュチェンコワは難敵とみられていたが、結果的には68分で6-1、6-2の快勝を収めた。前哨戦のギプスランド・トロフィー(Gippsland Trophy 2021)は以前からあった肩の問題を理由に準決勝で棄権していたが、この日は肉体的にも強さを見せ、難なく勝利。しかし実際には、四大大会(グランドスラム)今季初戦の1試合目という緊張感があったという。

 大坂は「本当に緊張していた。昨晩はあまり眠れなかった」と話し、「決勝や1回戦の前はそうなることがある。1回戦では絶対に負けたくないから」と続けた。

 2019年大会女王の大坂にとって、1回戦を戦ったロッド・レーバー・アリーナ(Rod Laver Arena)は、10代の新鋭コリ・ガウフ(Cori Gauff、米国)にストレートで敗れ、屈辱的な敗退を喫した前回大会3回戦の会場だった。

 大坂は「あれが自分にとってロッド・レーバー・アリーナでの最後の試合だったから、まだ少し悔しさが残っていた」と明かし、「あの状況では絶対に負けたくない相手だった。それなのに、自分はディフェンディングチャンピオンで、注目されている中で彼女に負けてしまった。そのショックはすごくあったと思う」と話している。

 また大坂は、レギンスにピンクのシューズとスカート、リストバンドという華やかなウエアについても、「今まで着たことがないタイプだからすごく面白い」と話し「私たちだけじゃなくて、みんなが気に入ってくれたらうれしい」と続けた。

 大坂は10日の2回戦で、トップ10経験者のキャロリン・ガルシア(Caroline Garcia、フランス)と対戦する。(c)AFP