【2月8日 AFP】(更新、写真追加)ミャンマー各地で8日、国軍によるクーデターに抗議する街頭デモが3日連続で行われ、労働者らによる全国ストライキも始まった。大勢の市民らが、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問の解放と文民政権の回復を訴えている。首都ネピドーでは警察がデモ隊に放水し、現地のAFPカメラマンによると少なくとも2人が負傷した。

 クーデター発生から1週間を迎える中、警察がデモ隊に放水砲を使用したのは初めて。ソーシャルメディアに投稿されたネピドーからの映像では、化学薬品を含むとみられる放水を浴びた男性2人が転倒する様子が確認できる。

 ネピドーでは当初、数百人のデモ隊がバイクで行進したり、車のクラクションを鳴らしたりして抗議していたが、その後、数千人が幹線道路に集結。解散させようと警察が放水車を投入した。

 最大都市ヤンゴンでは、午前中から1000人以上が公園に集まり、抗議行動を開始。縫製工場で働いているというデモ参加者(28)は、「今日は平日だが、給与をカットされても仕事に行く気はない」とAFPに語った。

 ヤンゴンのデモ行進の参加者数は、前日の規模を上回り、群衆が主要道路になだれ込んで交通をまひさせた。抵抗の象徴である3本指を掲げた人々が「軍事独裁を打倒せよ」「アウン・サン・スー・チーを解放し、連中を逮捕せよ」などと叫ぶと、車はクラクションを鳴らして支持を表明した。

 ミャンマー第2の都市マンダレー(Mandalay)や、南部のダウェー(Dawei)、パアン(Hpa-an)でも大規模なデモが展開されている。(c)AFP