中国、「月のサンプル管理方法」を初公開
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【2月8日 People’s Daily】中国国家航天局(CNSA)は1月18日に、初めて「月のサンプル管理方法」を発表した。この管理方法の初公開には、中国が国際交流と協力を着実に行っていくことを示す重要な意義がある。
同日、CNSA、中国科学院は共同で「大使、中国の月探査プロジェクトに親しむ」というイベントを開催し、一部の中国駐在外国大使館や国際機構の代表を無人月探査機嫦娥5号(Chang'e-5)地上応用システムのトータル・ユニットである中国科学院国家天文台(NAOC)に招待し、「月のサンプル管理方法」を紹介し、嫦娥5号国際協力パートナー記念プレートを授与し、月のサンプルの保存と処理施設・設備を見学した。フランス、ロシア、ヨーロッパ連合 (EU)、アジア太平洋宇宙協力機構などの国・国際機構の代表が参加した。
「月のサンプル管理方法」はCNSAが制定し、月のサンプルの保存、管理と使用の全体原則、情報の公開、借用と配布、使用と返却、成果管理などの内容を含んでいる。方法は、基本用途によって、永久保存サンプルと予備サンプルはオリジナルのサンプルとして保存し、研究サンプルは月の科学研究・分析に用い、公益サンプルは展示、科学の普及、教育などの公益活動に用いることを明確にした。
情報筋によると、国家航天局月探査宇宙飛行工程センターはCNSAの依頼を受け、月のサンプルの具体的な管理作業を実施するという。月のサンプルはCNSAとその指定された保存機関に納められている。メインの保存機関はNAOCにあり、また予備の保存機関も設けられている。
方法は、「メインの保存機関は月のサンプルを受け取った後、異なる基本用途によって、6か月以内の処理を行い、関連情報を作成する。処理期間後は、同センターはデータ情報プラットフォームを通じ、月サンプル情報を社会に公開し、借用状況によってサンプル情報を引き続き更新していく」ことを規定している。
国際協力については、方法は「月サンプルの管理と使用は中華人民共和国の締結・参加した関連国際条約を順守」し、「中国国家航天局は、月サンプルに基づく空間科学国際連合研究の実施を奨励し、成果の国際共有を促進する」としている。
CNSAはヨーロッパ宇宙機関、アルゼンチン国家宇宙活動委員会、ナミビア高等教育訓練・革新部、パキスタン宇宙高層大気研究委員会など4機構に嫦娥5号国際協力パートナー記念プレートを授与した。嫦娥5号の任務実施期間に、関連する宇宙飛行機構と中国側の計測・コントロール分野での協力に感謝することを旨とする。近年、CNSAは平等互恵、平和利用、協力とウィンウィンの発展理念をもとにして、月探査や火星探査、衛星プロジェクト、打ち上げサービス、計測・コントロールなどの分野を通じ、国際協力を積極的に展開し、人類の宇宙飛行事業の共同の進歩と長期持続可能な発展を推進している。
月探査プロジェクト「嫦娥5号」の任務は2020年11月24日に打ち上げを実施し、23日間の飛行を終え、12月17日に内モンゴル(Inner Mongolia)四子王旗の予定区域に着陸し、中国初の地球外天体のサンプリングを達成させた。12月19日、任務はプロジェクト実施段階から科学研究の新段階に移行する。今後、関係機関は協力案を広く募集し、国内の国際科学者が科学研究を行うことを奨励し、より多くの科学的成果が得られるよう努力する。(c)People’s Daily/AFPBB News