【2月8日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー、ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン(Waste Management Phoenix Open 2021)は7日、米アリゾナ州スコッツデール(Scottsdale)のTPCスコッツデールGC(TPC Scottsdale、パー71)で最終日が行われ、イーグル二つを記録したブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)が通算19アンダーで2019年以来となる米ツアー優勝を飾った。

 ケプカは17番のチップインイーグルを含めて二つのイーグルを奪い、最終日にスコアを6ストローク伸ばして逆転優勝を飾った。韓国の李京勲(Lee Kyoung-hoon、イ・キョンフン)と米国のザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)が1打差の2位タイに入った。首位タイから出たシャウフェレだったが、イーブンパーとスコアを伸ばせず、最後に優勝した2019年1月以降、8回目の2位となった。

 2017年から2019年にかけてメジャー4勝を挙げ、世界ランキング1位にも立ったケプカだが、昨年は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)だけでなく、膝と股関節の負傷にも苦しみ、プレーオフと9月に延期になった全米オープン選手権(2020 US Open Championship)には出場できなかった。

 普段は寡黙なケプカは、「この1年半はうまくいかないことも多く、非常にフラストレーションがたまった」と話し、「暗黒期」だったことを認めて「元通りになれるのか、そもそも復帰できるのか分からない瞬間もあった」とコメントした。

 しかし今年は、ここまで出場した2戦はスコアこそ出なかったが、自分のゴルフが戻ってきているのを感じたという。

「とんでもない一週間だった」と話すケプカは、他の選手と同様、新型コロナの感染拡大以降では最多となる1日5000人のギャラリーが集まったことも喜んだ。合計で約70万人が集まっていた以前とは比較にならない人数だが、それでも17番のイーグルに大きな歓声が上がったのはうれしかったという。

 ケプカは「ファンが恋しかった。ファンが周囲にいるだけで全然違った。最高だよ」と話した。

 日本勢では松山英樹(Hideki Matsuyama)が通算8アンダーで42位タイ、小平智(Satoshi Kodaira)が同3アンダーで63位だった。(c)AFP