【2月8日 Xinhua News】中国の半導体受託生産大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)がこのほど発表した2020年第4四半期(10~12月)の業績速報は、売上高(中国会計基準)が前年同期比10・3%増の66億7100万元(1元=約16円)、純利益が93・5%増の12億5200万元、非経常損益を除外した利益が82・0%減の4047万元だった。第4四半期はウエハー販売量が増加し、平均販売価格も上昇した。

 同社は昨年、新型コロナウイルス対策を積極的に導入し、感染症による影響を最小限に抑えた。家電業界や情報通信業界の旺盛な需要によるチップ使用量の増加がウエハー受託製造業の生産能力をひっ迫させたほか、成熟したプロセス技術に対する需要が増えたことも同社の売り上げ増に寄与した。

 同社は今年、顧客ニーズを満たすため、43億ドル(1ドル=約105円)の資本的支出を計画している。その大半は成熟プロセス技術(28nm以上)の拡充にあて、一部を先進プロセス技術(28nm以下)の充実と北京での合弁プロジェクト建設、その他の用途に用いる。(c)Xinhua News/AFPBB News