【2月8日 AFP】ミャンマー各地で7日、軍事クーデターに抗議する大規模なデモが行われ、最大都市ヤンゴンでは数万人が通りを埋め尽くした。ミャンマーではインターネットの遮断が続いているが、2日続けての大規模デモとなった。

 ヤンゴンで行われたデモでは、「ミャンマーに正義を」「軍事独裁はいらない」と書かれたプラカードを掲げる参加者のほか、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏率いる国民民主連盟(NLD)のシンボルカラーである赤色の旗を掲げる人もいた。

 参加者の20歳の大学生は「国軍によるクーデターはとても不快だ、取り締まりは恐れていない」と語り、「スー母さんが解放されるまで、毎日参加する」と話した。

 経済学を専攻する18歳の学生は「私たちは最後まで闘う」と答え、「軍事独裁を終わらせることができれば、次の世代は民主主義を手に入れられる」と語った。

 ミャンマーで第2の都市マンダレー(Mandalay)でも小規模な抗議デモがあったほか、NGOの職員によるとモーラミャイン(Mawlamyine)でも約400人規模の抗議デモが行われた。

 ミャンマーでは週末にかけて、インターネットの遮断が続いた。また抗議運動が過熱してきたことを受け、軍は通信会社に対してフェイスブック(Facebook)へのアクセスを遮断するよう命令。ミャンマーにおいてフェイスブックは、国内の主要な連絡手段となっている。

 映像は軍事クーデターへの抵抗を象徴する3本指のサインを掲げ、バイクに乗って抗議する人々。首都ネピドーで7日撮影。(c)AFP