【2月8日 AFP】インド北部でヒマラヤ山脈(Himalayas)の氷河の一部が崩壊し、川が氾濫、少なくとも200人が行方不明となっている。警察が7日、発表した。急流は発電所2か所に被害を与え、道路や橋を押し流した。

 ウッタラカンド(Uttarakhand)州警察はこれまでに3人の死亡が確認されたと発表。発電所作業員約20人がトンネルに閉じ込められ、懸命の救助活動が開始された。行方不明者の大半は押し寄せた水に飲み込まれた発電所の作業員だという。このうち男性1人が救出された。

 同州のナンダ・デビ(Nanda Devi)国立公園を流れる川沿いには約14の氷河があり、気候変動と森林伐採に対する懸念が高まっているため研究の対象となっている。ウッタラカンド宇宙応用センター(Uttarakhand Space Application Centre)のセンター長はAFPに対し、「川の集水域での崩壊は一般的な現象」と説明。一方、環境NGO「Swechha」の創設者は気候変動の影響についての「厳しい警告」だと指摘した。

 映像は救出された男性と、救出活動現場。7日撮影・提供。(c)AFP/Jalees ANDRABI