【2月11日 AFP】科学者たちは、要は「化学反応」だ、と言う。視線、ささやき、香り、ホルモンが五感を刺激すると。また心理学者によると、恋は無意識の反応だ。

 気をつけないと、人はすぐ恋に落ちてしまう。ほんの0.2秒でキューピッドの矢はあなたのハートも、頭も射抜いてしまう。

 恋をすると脳の四つの領域が活性化される。

 うち2か所は最も発達した領域である大脳皮質で、もう2か所は、依存症との関係が強い、より未発達な領域だ。

 あの雷に打たれたような瞬間にドーパミン、オキシトシン、アドレナリン、バソプレシンといった物質が放出されるため、コカインなどの薬物を摂取した時と同様の身体的反応が起きる。

 気持ちが高ぶるファーストキスの時も、それらの物質は放出される。

 パートナー選びと生殖については、人間の脳は三つの異なるシステムに基づいて機能する。

 まずは、性的欲求。男性も女性もめぼしい相手を探している時、男性ホルモンのテストステロンにより性欲が引き起こされる。

 次に、恋慕。ある特定の一人に恋焦がれている時は、ドーパミンが高まっていることが多い。

 そして、愛着。母性のホルモンであるオキシトシンが増えると、カップルの絆が生まれる。

 文化の違いに関係なく、人類の9割以上がキスをする。しかし、これは人間に限らない。動物たちも、それぞれのやり方でキスをしている。(c)AFP