【2月7日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis)は6日、これまでのカトリック教会の慣習を破り、シノドス(世界代表司教会議)の次官補に初めて女性を任命した。シノドスは教義に関する重要な問題を協議する組織で、次官補は投票権を有する。

 今回次官補に任命された2人のうちの1人、フランス人女性のナタリー・ベキャール(Nathalie Becquart)氏(52)は、2019年からシノドスの顧問を務めていた。

 シノドス事務局長のマリオ・グレック(Mario Grech)枢機卿は今回の任命について、「教会内の判断と意思決定の過程において、より多くの女性を参加させたい」という教皇の意向を表していると語った。

 シノドスは投票権を持つ司教と枢機卿が主導し、投票権を持たない専門家らも参加する。次回の開催は2022年の秋に予定されている。

 フランスを拠点とするザビエール・シスターズ(Xaviere Sisters)に所属するベキャール氏は、フランスの名門ビジネススクールであるHEC経営大学院(HEC Paris)で経営学の修士号を取得し、米ボストンで学んだ経験を持つ。(c)AFP