【2月7日 AFP】米ナショナルフットボール(NFL)は6日、20シーズンの最優秀選手(MVP)にグリーンベイ・パッカーズ(Green Bay Packers)のQBアーロン・ロジャース(Aaron Rodgers)を選出したことを発表した。

 ロジャースは、ナショナル・カンファレンス(NFC)1位となるレギュラーシーズン13勝3敗を記録したチームをけん引し、輝かしいシーズンを過ごした。

 NFCの第1シードとして臨んだプレーオフでは、カンファレンス決勝でタンパベイ・バッカニアーズ(Tampa Bay Buccaneers)に敗れてスーパーボウル(Super Bowl LV)進出を逃したが、37歳となる今季は16年のNFLキャリアでおそらく最高のシーズンを過ごした。タッチダウンパス48本、パス成功率70.7パーセントはリーグ1位の数字で、インターセプトはシーズンを通じてわずかに5本しかなかった。

 ロジャースはこれで3回目のMVP獲得となり、ジム・ブラウン(Jim Brown)氏、ジョニー・ユナイタス(Johnny Unitas)氏、ペイトン・マニング(Peyton Manning)氏、トム・ブレイディ(Tom Brady)、パッカーズの元同僚であるブレット・ファーブ(Brett Favre)氏らと肩を並べている。

 NFLは7日に行われるスーパーボウルの前夜祭の一つとして、シーズン各賞の発表を行った。

 最優秀守備選手では、ロサンゼルス・ラムズ(Los Angeles Rams)のDTアーロン・ドナルド(Aaron Donald)がここ4シーズンで3回目の受賞を果たした。

 今季はプレーオフを含めてリーグ最多となる76回のプレッシャーをQBにかけ、QBサックは13.5回を数えた。3回目の同賞受賞は、JJ・ワット(J.J. Watt)とローレンス・テイラー(Lawrence Taylor)氏に続く3人目の快挙となる。

 カムバック賞は、第5週に2018年11月以来の出場を果たしたワシントン・フットボールチーム(Washington Football Team)のQBアレックス・スミス(Alex Smith)が受賞した。

 2018年11月の試合で、右脚に恐ろしい大けがをしたスミスは、それが原因で深刻な感染症にかかり、合計17回の手術を要した。そのためシーズン絶望どころか、一時は現役続行も危ぶまれたが、復帰した今季は8試合に出場して先発では5勝1敗の成績を残し、チームの2015シーズン以来となるプレーオフ進出に貢献した。

 最優秀コーチ賞は、就任1年目でクリーブランド・ブラウンズ(Cleveland Browns)に26季ぶりのプレーオフ勝利をもたらしたケビン・ステファンスキー(Kevin Stefanski)ヘッドコーチ(HC)が受賞した。

 7日のスーパーボウルでは、ブレイディが加入したバッカニアーズと、パトリック・マホームズ(Patrick Mahomes)を擁する王者カンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)が激突する。(c)AFP