【2月9日 Xinhua News】中国山西省(Shanxi)太原市(Taiyuan)にこのほどオープンしたアニマルカフェは、ほのぼのとした愛らしいインテリアとかわいい動物が人気で、大勢の客でにぎわっている。

 店長の康世棟(Kang Shidong)さんによると、平日の客数は300~500人、休みの日は1千人ほどで、繁盛しているという。

 中国ではここ数年、コールダック(マガモを品種改良したアヒル)やアルパカなどの珍しいペットがソーシャルメディア上で人気を集め、大都市にアニマルカフェが次々とオープンしており、同市だけで6店舗を数える。

 動物と触れ合えるこうしたカフェのほとんどは、市街地に出店している。コールダックや猫、アルパカ、アンゴラウサギ、モルモットなどの小動物と触れ合えることが都市部の若者や子どもから人気を集め、新業態として盛り上がりをみせている。

 康さんの店では、すべての動物がワクチン接種を済ませており、客もアルコール消毒をしてから動物たちを撮影したり、触れ合ったりしている。

 康さんは「コンクリートに囲まれた都市でも動物と触れ合う機会をつくりたい」という思いで店を始めたという。「若者の多くは生活や仕事でストレスを抱えている。安らぎが得られる環境の中で動物と触れ合えれば、少しでもイライラや孤独感、緊張感が和らぐのでは」と康さんは語る。

 店内には若者だけでなく、親子連れも多かった。子連れの女性に話を聞くと、自分は幼少期を田舎で過ごし、アヒルや猫、犬などの動物に親しんできたが、子どもは都市部で生活していて普段は自然に触れる機会がないため、「動物たちと触れ合うことは、子どもの成長に役立つ」と喜んでいた。

 康さんは「動物が好きな子どもは多いが、コールダックは1羽だけでも数万元(1元=約16円)もする。また、親の仕事が忙しく、ペットを飼えない家庭も多い。店でペットと触れ合うことで、ペットへの気持ちを少しでも穴埋めできるのでは」と述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News