【2月7日 AFP】20-21スペイン1部リーグは6日、第22節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はラファエル・バラン(Raphael Varane)の2得点で最下位SDウエスカ(SD Huesca)を2-1で下し、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督にかかる圧力を緩めた。

 ふがいない結果が続くレアルは、来夏のチーム刷新を求める声が強まる中、ジダン監督は5日の試合前夜の会見で報道陣に対し敬意を持つよう怒りをみせた。

 新型コロナウイルス検査陽性後は初となるベンチ入りを果たしたジダン監督は、復帰戦前夜の会見で、「われわれは昨季のリーグ王者だ。10年前のことではない。われわれに、レアル・マドリードにその敬意を少しでも示すべきだ!」と語気を強めていた。

 ハビ・ガラン(Javier Galan)の見事なゴールでウエスカに先制を許したレアルだったが、後半にDFのバランが2得点を決めて思わぬヒーローとなり、選手たちは奮闘して指揮官の期待に応えた。

 故障者が続出するレアルは、エデン・アザール(Eden Hazard)、ダニエル・カルバハル(Daniel Carvajal)、ルーカス・バスケス(Lucas Vazquez)、セルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)が戦列を離れており、クラブはこの日ラモスが左膝の手術を受けたと発表した。

 またレアルは、バランが決勝点を挙げる前に相手に決定的なチャンスをつくられたが、守護神ティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)が素晴らしいセーブでチームを救った。

 ジダン監督は「ゆとりはないものの満足している。再び良いプレーができるようになるまで一歩ずつ積み重ねていかなければならない。レアル・マドリードらしく楽しんでプレーできるようにならなければならない」と話した。

 この結果レアルは、現時点で試合の消化が二つ少ない首位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)とのポイント差を7としている。

 一方、本拠地エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアン(Estadio Ramon Sanchez Pizjuan)でセビージャFC(Sevilla FC)は、ヘタフェ(Getafe CF)との荒れた試合を3-0で制したが、ルーカス・オカンポス(Lucas Ocampos)が負傷し、勝利に影を落とした。

 54分にオカンポスの足首への悪質なチャレンジでジェネ(Djene Dakonam)が退場したヘタフェを退けたセビージャは、暫定ながらFCバルセロナ(FC Barcelona)を勝ち点で上回り3位に浮上した。

 オカンポスは担架の上で涙をこぼしながらピッチを後にしており、このプレーをめぐり口論となったセビージャのフレン・ロペテギ(Julen Lopetegui)監督とヘタフェのホセ・ボルダラス(Jose Bordalas Jimenez)監督は、ともに退席処分を受けてスタンドから試合を見守った。(c)AFP/Thomas ALLNUTT