【2月6日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領は5日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領は機密情報の報告を受けるべきではないとの考えを示した。大統領経験者は機密情報の報告を受けるのが慣例だが、トランプ氏は先月の連邦議会襲撃をめぐる弾劾裁判を控えている。

 バイデン氏は米CBSテレビの「CBSイブニング・ニュース(CBS Evening News)」のインタビューで、「トランプ氏に機密情報を報告する必要はないと思っている。彼に機密情報を報告することにどんな価値があるというのだ。彼がもたらす影響といえば、口を滑らせて何かを言ってしまう可能性以外にないのでは」と話した。

 また、トランプ氏に機密情報を報告すべきではない理由として、同氏の「議会の暴動とは関係のない常軌を逸した行動」を挙げた。

 トランプ氏は在任中、機密情報の扱いや解除をめぐってたびたび懸念を招いた。報道によると、2017年5月に会談相手のロシアの外相と駐米大使らに機密情報を伝え、同盟国からの有益情報を危険にさらしたと米情報機関はみていた。

 退任後も機密情報の報告を受ける大統領経験者の特権について、反トランプ派の多くからは、安全保障において重要な情報をトランプ氏が漏らしかねないと危惧する声が上がっている。(c)AFP