【2月6日 AFP】米空軍は5日、先月6日の米連邦議会議事堂乱入を受けて警備体制が強化されていたにもかかわらず、首都ワシントン近郊の空軍基地に男が侵入し、航空機に乗り込んだことについて捜査を開始した。

 当局によると、アンドルーズ空軍基地(Joint Base Andrews)で4日、「成人男性」1人が基地に侵入した。同基地は、首都ワシントンを訪問する要人らが使用するほか、大統領専用機エアフォースワン(Air Force One)など米政府機の拠点になっている。

 米空軍によると、男は武装しておらず、過激派グループとは直ちに結びつけられていない。男はボーイング(Boeing)737型機の軍用型であるC40型機に不法に乗り込み、その後、身柄を拘束された。

 同基地を拠点にするC40型機は政府高官や議員、軍の幹部らが公務で使用する。空軍は、警備の厳しい同基地に男が侵入した方法や機内にどの程度の時間とどまっていたかは明らかにしていない。

 米国防総省のジョン・カービー(John Kirby)報道官は、「誰もがこのことを非常に重く受け止めている。(ロイド・オースティン〈Lloyd Austin〉国防長官は)これを非常に重く受け止めている」と述べ、捜査では世界各地の米空軍基地における警備状況を特に調べると強調した。(c)AFP