【2月6日 AFP】オランダ1部・エールディビジのアヤックス(Ajax)は5日、ドーピング違反によりGKアンドレ・オナナ(Andre Onana)に1年間の出場停止処分が下ったと発表した。

 アヤックスによれば、カメルーン代表GKのオナナは「誤って」妻の薬を服用した結果、禁止薬物に指定されている利尿薬フロセミド(Furosemide)が尿から検出されたという。

 オナナはツイッター(Twitter)とインスタグラム(Instagram)に「全ては人的ミスの結果」と投稿し、「一般的な鎮痛剤と間違って、世界反ドーピング機関(WADA)が禁止している物質が含まれる薬を誤って服用してしまった」と記した。

 アヤックスとオナナは、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議申し立てをすると明かした。

 アヤックスはまた、この物質が「間違いなく」運動能力向上薬ではなかったため、オナナの出場停止期間が短縮されることを願っていたと述べた。

 発表文の中で「(昨年)10月30日の朝、オナナは体調を崩していた」と記したアヤックスは、以下のように続けた。

「不快感を和らげるため、彼は薬を飲みたがった。しかし、配偶者が以前処方されていた薬であるラシマック(Lasimac)だと知らずにそれを服用してしまった」

「オナナは誤って妻の薬を服用してしまい、結果的に欧州サッカー連盟(UEFA)は同GKに対して今回の措置を取ることになった」

 元オランダ代表GKで、アヤックスのマネジング・ディレクターを務めるエドウィン・ファン・デル・サール(Edwin Van Der Sar)氏は、「間違いなく、体を増強したり、それによってパフォーマンスを向上したりする目的ではなかったため、われわれは条件付きか、今回下された12か月よりもずっと短い出場停止処分を願っていた」と述べた。(c)AFP